海上自衛隊カレーの作り方!桃の缶詰めを使った「とわだ式」が美味し過ぎた!

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日本人みんな大好きカレーライス!

私もそんな日本人の一人ですが、前々からずっと作って食べてみたいカレーがあったんです。

それは、海上自衛隊に所属する専属料理人が、毎日訓練やミッションに命をかけて取り組む隊員の英気を養うために毎週金曜日に振舞うという最強のひと皿…!

今回は公式レシピを参考に作ってみました!



補給艦「とわだ」とは?

出典:海上自衛隊ホームページ

海上自衛隊にまつわる伝統カレーを作るにあたり、補給艦「とわだ」について軽く調べてみました。

補給艦というのは、他の船に対して燃料や武器、弾薬などを補給するための艦艇を指すようで、長期間のミッションにおいては特に重要なポジションを担う、縁の下の力持ちです。

もちろん、食糧も補給の対象に入るようで、「とわだ」は数ある補給艦のなかでも、燃料、食糧、兵力などの全物資を総合的に補給するために存在する、最上位クラスの艦艇とのことでした!!

材料

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海上自衛隊「とわだ」桃たっぷりカレー 材料(6皿分)

  • 豚バラ肉 200g
  • 玉ねぎ 800g
  • 人参 2本
  • きのこ お好み
  • ニンニク 1かけ
  • 生姜 1かけ
  • バーモントカレー 1/2箱(濃い味が好きな方は調整してください)
  • 水 600cc
  • 桃缶 1個
  • 白ワイン 100cc
  • ベジブロス(野菜の切れ端でとったダシ) お好み
  • 牛乳 50cc
  • はちみつ 大さじ2
  • バター 大さじ1
  • 塩 適量
  • 胡椒 適量
  • ケチャップ お好み
  • ソース お好み
  • チャツネ お好み


今回参考にしたレシピはこちらです!

カレー以外にもデザートや中華料理など、全国の基地や艦艇のレシピが紹介されておりますので、お時間のある際に、ぜひご覧になってください!

作り方

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1.写真のように野菜を切ります。


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2.野菜の切れ端や皮を煮出し、ベジブロス(ダシ)をとります。煮過ぎるとえぐみや苦味が強くなるので気をつけてください。

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3.玉ねぎを炒めながらベジブロスを加えてしんなりするまで加熱します。

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4.野菜を炒めている間に桃をサイの目にカットして白ワインに漬けておきます。今回はシロップは抜きました。

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5.豚バラ肉を厚めの短冊切りにします。厚いほどジューシーに仕上がるのでブロック肉がおすすめです。最後に味が馴染むように塩胡椒で下味をつけておきます。

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6.ニンニクや生姜をみじん切りにして豚バラ肉と一緒に炒めます。表面に焦げ目を付けるイメージです。

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7.玉ねぎが飴色になったら水と肉と一緒に鍋で煮ていきます。

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8.桃の白ワイン漬けを、人参やきのこと一緒に投入して蓋をします。

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9.余裕があればご飯も並行して炊いていきましょう。

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10.人参が柔らかくなってきた頃には他の食材もいい感じにとろけてきているはずです。意外と桃は原型を留めています(玉ねぎのみじん切りのようなものが桃です)

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11.もしあれば、チャツネを加えてコクを加えます。

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12.ここでカレールゥの投入です。濃い味が好き、もしくはたくさん作りたい方は1箱分すべて使ってもいいですが、具沢山ゆえにすでにだいぶ濃度が高いので、水で適宜調整してください。

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13.最後に牛乳や塩胡椒、ケチャップやソースで味やとろみを調えて完成です!

まったりとした甘みとフルーティな香り!

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炊き立てご飯と一緒に盛り付けて早速いただきます!

玉ねぎや豚バラ、桃をたっぷり入れましたので、小麦粉なしでも十分とろみが出るほどの仕上がりとなっております!

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ちなみに玉ねぎは新タマネギと通常の玉ねぎを混ぜて使いました。

甘みが強く、水分の多い新タマネギは、煮込むことでスープに溶け、カレーのベースになってくれます。

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では、期待に胸を膨らませながら…、


いただきます!!



mgmg…




…!!




べーこん
べーこん

桃の甘みと酸味がカレーに溶けこんで全体にとても上品なコクを与えています!

一言でいえば、懐かしの学校の給食カレーの最上位互換!!


こっくりと甘い脂が乗った厚めの豚バラ肉に、とろりと煮込まれた玉ねぎ、大切りの人参、それらの要素全てに桃が絡み、フルーティーな香りで爽やかにまとめ上げていました!

カレーには、よくリンゴをすり下ろして隠し味に使うことが多いですが、


私が感じた桃との違いは、リンゴは酸味、桃は甘みと香りが強く残るという点です。

リンゴにも甘みはありますが、それよりも酸味が後味をスッキリとさせている印象が個人的には強いです。

一方で、桃では甘みと香りが酸味よりも残った気がします。

もちろん、シロップ漬けの缶詰めなので甘みは増幅されていると思いますが、それを差し引いても桃の香りは意外にも最後まで残りました。

今考えてみれば、前もってに白ワインに漬けておくことが、シロップ漬けの甘みをマイルドにし、より上品な香りを引き立たせるための重要パートだったように思います。

そして、その白ワインをまとった桃の香りが、リンゴには出せない品のある後味を生んでいたのです。

カレーに桃を入れるという、このレシピを考案した海上自衛隊の料理人、恐るべしです。

ちなみに、「とわだ」カレーは若手調理員にとって登竜門的料理らしいので、私も素人ながら定期的に作って、カレーの世界をより深めていきたいと思います。

みなさんも是非、桃缶を入手し、大海原に思いを馳せながら、伝統の「とわだ」カレー作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

ではでは。


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柳宗理(Yanagi Sori)

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