「フレキシタリアン」という言葉を聞いたことはありますか?
フレキシタリアンとは、「日常的ではないけれど、ときどき肉を食べない日を設ける人」のことを指すそうです。
フレキシブル(flexible)なベジタリアン(vegetarian)といった意味ですね。
宗教上の理由などから肉を食べず、厳しい菜食主義を貫く「ビーガン」や
「ベジタリアン」とは違って、マイルドな菜食主義のフレキシタリアンが今ブームになっているようです。
その背景と、世の中の変化について調査しましたので、どうぞ。
「ベジタリアン」「ビーガン」「フレキシタリアン」の違い
まずは、それぞれの言葉の定義について確認しましょう。
- ベジタリアン(vegetarian)…肉や魚を食べない菜食主義をとる人々。
- ビーガン(vegan)…肉や魚に加えて、卵や乳製品、はちみつなども摂らない、厳しい菜食主義をとる人々。
- フレキシタリアン(flexitarian)…基本的には菜食主義であるが、会食やパーティーなど時と場合に合わせて柔軟な対応をとる人々。ベジタリアンに理解があり、動物性食品を減らそうという考えがあることがベース。
それぞれ似ていて少しずつ違いますね。思想やライフスタイルの多様化はますます進んでいるようです。
「フレキシタリアン」増加の背景
フレキシタリアンは2014年にオックスフォード辞典に登録された、比較的新しい言葉です。
その背景には、極端な菜食主義を貫くのではなく、ゆるやかに動物愛護や自身の健康について考えていくという思考があるとされています。
フレキシタリアンはセミベジタリアンや準菜食主義者とも称され、広範囲に使える言葉として広がっているようです。
※とはいえ、これまでの学術研究成果を総合すると、動物性脂肪やタンパク質を排除することで寿命が延びたり、疾病にかかったりするリスクが必ずしも下がるという絶対的な結論には行きついていないようです。
極端に食生活を変えることは難しいですし、菜食中心の生活に興味はあるけれど、全く肉を食べないのはちょっと…
というような方は自然とフレキシタリアン的な考え方に近づいていくのでしょう。
「植物肉」ブームが世界で拡大中
菜食主義的な考え方は、一説によると紀元前まで遡るとされています。その後ルネサンス期以降に徐々に普及し始め、19世紀後になるとより拡大していきました。
おおもとには宗教的な考え方がバックグラウンドにあったとされていますが、近年の思想に強く影響を与えているのは健康的な側面だそうです。
その需要に応えるために興ったブームが2019年、カナダでの動きです。
植物由来の人工肉を製造・販売する「ビヨンド・ミート」という会社のパティを使用したハンバーガーをカナダのマクドナルド28店で試験的に導入したとのことです。
まだ限られたエリアとはいえ、外食産業のガリバー、マクドナルドが植物肉の導入を始めたことが世界に衝撃を走らせたのは間違いないでしょう。
現在同社は世界の5万店以上の店に植物肉を販売しているようです。潜在的な需要をとらえて取り扱いは拡大しているみたいです。
ちなみに、日本で植物肉業界に参入を決めているのは伊藤ハムや大塚食品、丸大食品など。
日本ハムに関しても先日参入が報道されていました。
日本ハム<2282>が今年3月より、植物肉市場に参入すると報じられている。大豆を主原料としたハムやソーセージ風の商品を発売、ブランド名「NatuMeat(ナチュミート)」として家庭用と業務用の植物肉を展開するという。健康志向や環境保護への関心が高まり、植物肉の需要は世界で急増している。日本でも成長が期待でき、今後の市場動向が注目される。
出典: 2020/1/15 11:30 FISCO 日本ハム、植物肉に参入へ
外国人の受け入れが急速に進んでいる日本の飲食店でも、普通に取り扱われるようになる日も近いかもしれません。
今後の植物肉の需要と拡大の流れに注目ですね。
ちなみに、私べーこんは肉も野菜もなんでも食べます。
「食べ物に感謝し、美味しくバランスよく頂くことが一番」主義
を、これからも全力で貫くことを誓います。
ではでは。
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